
みなさんからの質問
婚活サイトってのは出会い系とは違うのですか?
「同じだよ」と言う人もいれば、「出会い系サイトなんかと一緒にしないで」と言う人もいて、よくわかりません。
出会い系よりも真剣交際している人が多いイメージを私は持っていますが、正しいですか?
ナビちゃんの回答
「ユーブライドは婚活サイト、ワクワクメールは出会い系サイト」というように明確に分類できるサイトもあるのですが、ペアーズやOmiaiのようにあいまいなサイトもあるので分かりにくいんですよね。
婚活サイトと自称して宣伝していても、登録して使ってみたら「既婚者がいるし、ヤリモクも多いし、業者もいるし、出会い系サイトと同じじゃん」というサイトが一番多いです。
マッチングアプリはだいたいこのパターン。
だまされた!と思う人もいるようです。
ここからは婚活サイトと出会い系サイトの違いを詳しく解説していきます。
「法律上の違い」と「現実的な違い」の両面から見ていきましょう。
なぜ「だまされた!」と思う人がいるのか?
その点についても誰も言わない意外な実態を話します。
法律上の分類では、
婚活サイトも出会い系サイトも同じ
婚活サイトも出会い系サイトも法律上は「インターネット異性紹介事業」と言って同じ分類に入ります。
以下のように明確な定義があるんですよ。
出会い系サイト(インターネット異性紹介事業)の定義
「インターネット異性紹介事業」とは、以下の4要件をすべて満たす事業をいいます。
- 面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者といいます。)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
- 異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。
- インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。
- 有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。
定義では「出会い系サイトの一種が婚活サイトである」ことが分かりますね。
また、すべての出会い系サイトには各都道府県の公安委員会に届け出することが法律で義務付けられています。
「うちは出会い系サイトじゃなくて婚活サイトだから届け出は出さない」なんてサイトの経営者が勝手に判断してしまうと、出会い系サイト規制法違反で逮捕されるんですよ。
つまり、婚活サイト自身も出会い系サイトを営んでいることを暗に認めているんです。
「インターネット上で男女の出会いを提供する」という本来の目的は、まったく同じですからね。
婚活サイトでも出会い系サイトでも恋から始まって結婚することもあるし、結婚前提でお付き合いを始めて結婚することもあります。
ヤリモクもいるし、既婚者もいます。
そのため本質的には同じです。
自称「婚活サイト」が多い理由
なぜ婚活サイトと名乗るサイトがあるのか考えてみましょう。
「出会い系サイトではなく婚活サイトだ」と意図的に宣伝していると、
景品表示法の優良誤認にあたる可能性があるわけですが、そんなグレーな宣伝までする必要がなぜあるのでしょうか。
2000年代、出会い系サイトはかなりイメージが悪かったことが影響しています。
当時の出会い系サイトでは年齢確認が行われておらず、匿名性が高かったため未成年者の売春が横行していました。
割り切り(援助交際)をする人たちや援デリ業者がたくさんいて、真面目な出会いができないという不満がよく聞かれました。
2009年の出会い系サイト規制法の改正以降は年齢確認が義務付けられるなどして改善したものの、ヤリモクや業者が多いという特徴は変わらず、現在まで続いています。
そこで近年増えたのが「真面目な出会いができる」という宣伝文句で登場した婚活サイト。
できるだけユーザーの質を高くして、婚活ができるほど真面目な出会いを提供することを目的としています。
また2010年代に登場してきた新興サイトは「出会い系サイト」という言葉自体を使わず「マッチングアプリ」「マッチングサービス」と名前を変えて、従来型の出会い系サイトとは違うものという印象付けすることが多いです。
しかし、法律上も本質的にもマッチングアプリは出会い系サイトの一種です。何も違いはありません。
イメージ操作をしているだけなんですね。
ヤラセのことを演出と言ったり、AV女優のことをセクシー女優と言うのと同じです。出会い系サイトのことを婚活サイトと言っているだけ。
そもそも婚活や恋活というワードは、出会い系サイトが誕生した20年前には存在すらしていませんでした。
2007年に社会学者の山田昌弘氏が提唱した造語で、それを結婚業界や出会い系業界が戦略的に広めた言葉です。
婚活サイトには3つの種類がある
婚活サイトと名乗っていても、
運営している企業の理念・方針によって中身は全然違います。
大きく分けると3パターンの婚活サイトがあるんですよ。
- 本物の婚活特化サイト
- 婚活と恋活の両方ができるサイト
- 婚活サイトのフリをした出会い系サイト
以下では、それぞれのサイトの特徴について解説します。
本物の婚活特化サイト
本物の婚活特化サイトとは、本気で結婚をしたいと思っている人だけを集めるためのシステムが整っているサイトのことです。
たとえば、ユーブライドでは以下の証明書をサイトに提出することでプロフィールに嘘がないことを証明できるシステムになっています。
- 独身証明(各都道府県が発行する公的独身証明書)
- 収入証明(源泉徴収票、住民税決定通知書、納税証明書)
- 資格証明(資格証明書)
- 学歴証明(卒業証書、卒業証明書)
これらの書類を提出すると、プロフィールが噓偽りのないものだと認められるので信頼度がアップするというわけです。
提出は任意なので何も提出せずに登録することもできますが、証明している人の方が信頼できるのでモテます。
たとえば、プロフィールに職業・医師と書いているだけなら結婚詐欺師の可能性もありますが、
医師資格証を提出した上で医師を名乗っていれば間違いなく本物のお医者さんだと分かりますよね。
このように任意ではあるものの、身分証明書を確認するシステムを整えているサイトなら安全な婚活ができます。
ガチの婚活サイトの特徴は他にも「女性も有料」「月額料金制」「年齢層が20代後半~40代前半と高め」「会員数が少なめ」などが挙げられます。
このようなサイトであれば、従来型の出会い系サイトとは一線を画すサービスを提供しているので名実ともに婚活サイトと言えるでしょう。
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婚活と恋活ができるサイト
ガチの婚活サイトのように身分証明書の確認システムがないものの、
会員の質を高める努力をしているのが「婚活も恋活もできるサイト」です。
たとえば、withではFacebook認証を設けていたり、迷惑行為をする人を徹底排除する監視システムを備えています。
そのため迷惑行為をする人や業者などが少ないので、安全に利用できます。
このようなサイトの料金プランは「女性は無料、男性は月額料金制」のことがほとんど。
ガチの婚活サイトに比べるとリーズナブルなので、年齢層が若く、会員数が多いので会いやすいです。
デメリットは独身限定とされていても独身証明書で確認はされないので、実際には既婚者がたくさんいたり、ヤリモクで登録する人も多々います。
引用元:Google Play(調査日 2020年5月29日)
withはGoogle Playのユーザーの評価が3.3点とマッチングアプリの中で一番高いことからも分かるように、
婚活サイトほど利用制限が厳しくないけど、利用者の質が高い&サイトの安全性が高いというバランスの良さが高評価につながっています。
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Omiaiのように一見すると婚活サイトのような名前だけど、実際には一般的なマッチングアプリもあります。
ユーザーの印象操作をする悪質なアプリには注意しましょう。
婚活とは名ばかりの出会い系サイト
一番多いのがこれです。
出会い系サイトなのに婚活サイトとして紹介されているパターン。
ほとんどのマッチングアプリはこれです。
サクラはいる、業者はいる、援助交際をしている人が多いなどが特徴。
おすすめできるようなサイトは少ないですね。
たとえば、Pairs(ペアーズ)の評判を見てみましょう。
Google Playでの評価は3.0点。
引用元:Google Play(調査日 2020年5月29日)
withは3.3なのでPairsは低いですね。
最高評価の5をつけた人数より、最低評価の1をつけた人数の方が多いのも特徴的。
実際に使ってみた人のレビューでは以下のようなものがありました。
JJ 2018年11月23日
登録相手は良いとおもう。だが不明な点があって運営にメールしても絶対無視される返信アドレス入力する意味がない。むしろ入力すると業者に回されるのかイタズラメールが来るようになった最低な運営
Googleユーザー 2018年11月26日
マッチングしても返信が無い人もいるし、メッセージをやり取りして、すぐに退会する人もいる。女性にも課金をして、意識差の是正をするべきです。
男性ばかり顔写真を要求されるのも、男女平等と言えるのか?男性だけ顔で判断されるということになります。
また、サクラが多過ぎます。有料会員が期限切れになるといいね!が来ます。弊社雇用のサクラはいないとのことですが、何をもって証明になるのか、明らかにしてほしいし、スタッフが個人で依頼している、という可能性を含んだ言い方です。いいね!のタイミングとメッセージの途中で退会する人がいる以上、納得出来る説明がほしいです。 もちろん、何人かと同時進行していた可能性もあるんでしょうけれど。
やたらと、真剣な出会い、とか、遊びNGって方が多過ぎますけど、普通は、皆さん、真面目に真剣だから、登録するんじゃないですか?
男性も女性も不信感や不安を持ったままのサービスで料金を徴収している現状をどうするつもりでしょうか?
サムライ債 2018年11月23日
このアプリでメールアドレスを登録すると迷惑メール業者に販売されます。事実です。要注意。個人情報漏れてます。許せません。まじムカつく
管理体制の甘さや、マッチングしないことの不満、サクラや業者がいるという男性の意見、ヤリモクが多いという女性の意見などが非常に多く見られました。
真面目な出会いができると思って登録してみたものの現実を知って落胆する人が多いので、注意しましょう。
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ペアーズを利用している女性の多くが婚活アプリだと思っています。
逆にペアーズを利用している男性の多くがヤレるアプリだと思っています。
男女で認識が異なるので結婚相手が見つかりにくいんですね。
なぜこんな認識の違いが生まれるのかと言うと「男女で表示する広告を変えているから」
ペアーズの女性向けバナー広告はこれ。
「ウェディングドレスを着たモデルの女性」に「婚活マッチングアプリ」というワードを大きく表示。
婚活できますよ!ってアピールしていますね。
一方、男性向けのバナー広告はこちら。
ベッドわきでイチャつくカップル。この後2人はセックスしたんだろうなと連想させるイメージ。
婚活マッチングサービスというワードは控えめに書かれています。
「彼女が欲しい人はこちら!」と書いてあって、結婚ではなく恋愛を強調していますね。
男性向けはこんなのもあります。
可愛い女の子を選び放題みたいなイメージです。
ペアーズは30代以上の登録者が多いんですけど、モデルは必ず20代女性を使いますね(笑)
ペアーズのバナー広告はまだ許容範囲かなと思いますけど、悪質なのはペアーズを宣伝しているウェブサイト(マッチングアプリ情報サイト・恋愛体験談サイト)です。
女性向けの記事には「婚活アプリ1位はペアーズ!」とおすすめして、男性向けの記事には「ペアーズでヤレた体験談」みたいな感じでおすすめしています。
試しに「ペアーズ 結婚できる」と「ペアーズ やれる」でググってみてください。
それぞれまったく異なる内容の記事が出てきます。
ペアーズに対して真逆の印象を持つはずです。
多くのウェブサイトが男女で明確に訴求方法を変えているんですよ。
このように女性には婚活アプリとして宣伝し、男性には恋愛や遊び用のアプリとして宣伝しているので、実際に登録する人の目的が男女で異なるわけです。
これはペアーズに限ったことではなくてマッチングアプリの多くがこういった宣伝をしています。
ただし、ペアーズの利用規約ではヤリモク禁止になっています。
でもそんなの誰も読まないのでヤリモクで利用する人が多いんですね。
逆にwithやユーブライドはそういった宣伝をしていません。
これらの運営会社はウェブサイトが勝手にヤレるアプリとして紹介していたら記事の削除申請をしています。
婚活アプリの評判・口コミ
最後に婚活アプリのユーザーさんや世間の人たちの意見を見てみましょう。
以下はGirls Channelからの引用なので、女性の書き込みがほとんどです。
注意点もあるけど、結婚できたという人が多くいました。
引用元:Girls Channel 婚活アプリしてる人ー!!
アプリで婚活に成功している女性たちは、怪しい男性を上手に避けながら、自分に合った人と出会えていることが分かりますね。
婚活サイトにも出会い系サイトにもヤリモクだったり、ちょっとおかしい人はいますが、避ける方法はたくさんあります。
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こういった対策をしていれば、アプリでも良い出会いは見つかります。
以上、婚活サイトと出会い系サイトの違いについて解説しました。
宣伝文句にはだまされず、誠実な会社が運営しているサイトを選ぶようにしましょう。
こっちもチェック!
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