出会い系サイトの利用者に体験談を伺うインタビューシリーズ。
第六回目の今回は、
SMなしでは生きられないという女性・玲さんにお話をしていただきます。
ノーマルな私にとってSMは未知の世界。
SM嗜好の方々がどのように出会い系サイトを利用し、実際に会っているのか、玲さんに一から十まで語っていただきました。

玲さんのプロフィール
20代後半のOL。独身。
大きめの胸に大きめのお尻、くびれもバッチリのグラマーな体型。
時々魅せる冷淡な表情や目つきに、ふっと引き込まれるような魅力を感じる女性です。
奥が深いSMの世界
――まずは玲さんのことからお聞かせください。単刀直入にお尋ねしますが、Sですか?Mですか?
玲さん 私はドMです。ご主人様の言うことは絶対ですね。何でも言うこと聞いちゃいます(笑)
――今はご主人様がいらっしゃいますか?
玲さん はい。付き合って2年になる彼氏が私のご主人様です。
――ご主人様がいるならワクワクメールをやる必要はないのでは?
玲さん ワクワクはTwitterみたいな気持ちでやってます。ここで新しいご主人様を探すつもりはないし、彼氏の募集もしていません。
私のSM体験を日記やつぶやきに書いたり、他の人の日記を読んだり、SMに理解のある人たちと話しをしたりするのが好きなので。
Facebookみたいのだと書けないことがたくさんあるし、ワクワクには話の分かる人がいますからね。
――今の彼氏さんとお付き合いする前はサイトでパートナーを探しましたか?
玲さん 一通りの経験はしました。
掲示板で募集してみたり、私の書いた日記を読んでメールをくれる男性がたくさんいるので、そういう人の中から選んで会ってみたり。
M男を飼っていたこともあります。
――M女なのにM男を飼う??
玲さん S転、M転という言葉があるのをご存知でしょうか?S転は私みたいなMがSになっちゃうという意味なんですけど。
どんな人でもMとSの両面を持っていて、どっちが現れるかは相手によるんですよ。
私はご主人様といる時はドMですけど、他の人の前ではSが強く出ることの方が多いんですよ。
――MからSに変わる・・・。そんなことがあるんですね・・・
玲さん 人によりますね。サイコパスみたいにプレイじゃなく暴力に快感を覚えるような人は変わらないと思います。そういう人はSというかただの殺人鬼に近いから危ないけど。
でもほとんどの人は両面ありますよ。
SってMに合わせてプレイしている面もありますから。SはMの奴隷とも言えるんです。
プレイに満足できないとSに不満を持つMもいて、エゴマゾっていうんですけど。MがSに不満を抱くなんて本来はおかしいことですよね?
――ちょっと待ってください。理解が追いつきません・・・
玲さん うふふふ(笑)
ひとことで言うと「人は相手次第でSにもなれるし、Mにもなれる」ってことですよ。
――分かるような分からないような・・
玲さん ドMな私がM男を飼っていたことがあるのは、自然なことなんですよ♪
――M男さんに対してはやっぱりビシバシ行くわけですか?
玲さん 行きますね♪ いろんな性癖のM男がいるので、相手に合わせて。
緊縛やバラ鞭が好きな人もいるし、バラ鞭じゃ物足りなくて一本鞭でめちゃくちゃにされたい人もいます。股間を蹴り上げて欲しいとか。
痛みには弱くて、言葉で詰められたり、羞恥心を煽られるのが好きな人もいます。
――飼い主の言うことなら何でも聞くわけじゃないんですか?
玲さん Mはわがまま。
理想のプレイをしてくれる、理想の飼い主じゃないとダメなMはたくさんいます。
私はご主人様の言うことならなんでも聞きますけどね。精神までしっかりつながっているので。
精神のつながりが深くなればなるほど理想的な主従関係になります。
――奥が深い・・・
玲さん イメージと違いましたか?(笑)
ワクワクメールでのSMパートナーとの出会い
――日記を読んだ男性たちからアプローチされるとおっしゃっていましたが、どんな男性が多いですか?
玲さん 一番多いのはなんちゃってSM好きな人。SMプレイをしたことがないけど、興味はあるという人です。
私の日記を読んで「自分もやってみたい」と言ってくる素人さんです。
そういう人は「Mです!」「いじめてください」と言ってても、自分の欲望を満たしたいだけのエゴマゾなので相手にしません。Sの気持ちを考えたりしないんですよ。したいプレイをSに押し付けているだけで。
Sっぽく見せようとして高圧的なことを書いてくる人も、SMのことを全然分かってないなーと感じますね。
アブノーマルなプレイができる女性を探している魂胆が見え見え。Sじゃなくて普通の自己中男です(笑)
――さきほど言っていた「SはMの奴隷」とはどういう意味ですか?
玲さん SはMがどうやったら興奮するのか考えながら攻めるんですよ。そこには思いやりや愛があります。
優しい気持ちをMに悟られないようにしながら辱める。いたぶる。
だけどなんちゃってSM好きな人は、精神の部分を理解していないんですよね。
――そうなるとパートナー選びはじっくりとコミュニケーションを取るのが重要になりますね
玲さん そう!そのとおり!
お互いの深い部分まで知ってから会った方が良いですよ。
なぜSM好きになったのか、そのきっかけを教え合ったり、プレイをしたときにどんな気持ちになるのか言い合ったり。深い部分まで自己開示し合わないと良いパートナーとは出会えませんね。
私はすごく良いSさんと出会ったことがありますが、彼とは1年以上ワクワクやLINEだけでやり取りしていて、深い信頼関係を築いてから会いました。
それにすぐに会っちゃうのは危険ですよ。
M女をだましてレイプする目的の男もいますから。
M女はレイプ願望が強いんだろう?と勘違いしている低能な男はたくさんいると思います。メールを読むだけでも「それ犯罪者じゃん」みたいな男もいますから。
――焦っちゃダメなんですね
玲さん そう。焦りは禁物。
掲示板を見るとハードな言葉を並べて募集している人がいるけど、その文章で良いパートナーが見つかるのかな?って思って見ています。今すぐ自分の欲望を発散したいようにしか見えないんですよね。
素敵な人からは選ばれないと思います。
謙虚に、紳士に、友達から始めてみる。
焦らなければ自分と相性の良い人は見つかると思いますよ。
恋人とSMパートナーは違う?
――お話を伺っているとSMパートナーに持つ感情と恋愛感情は違うように感じますが、恋愛とSMは両立するものなのですか?
玲さん 私は両立すると思います。でも両立しないと言う人もいますよね。
SMでは相手を思いやる気持ちが何より大切なのですが、それは恋というより愛に近いかもしれません。
プレイに入ると愛に快楽が加わるというか。
相手とどれくらい深く信頼し合えているかにもよるので、誰でも良いわけじゃないですし。
――私の感覚だと好きな人が痛がるようなことはしたくないし、自分も痛いことはされたくないと思うんですけど・・・
玲さん 私個人、Mの立場で言うと、Sにすべてを任せてしまうんです。命さえも。
痛みと同時に信頼、愛情、許し、そういったものを感じて幸福感に満たされるんですよ。
SはSで、Mのことを深く愛していないとできません。Mが望んでいるから痛みを与えるわけですから。
愛情のあるSさんは、どのくらいの痛みなのかまずは自分自身が受けてみて、加減を十分に分かった上でプレイします。
ここまではいいけどここからは絶対にダメってね。
――生まれ持った才能というか、精神的な問題とかそういうものがあったりするんですか?
玲さん あるでしょうね。病気まではいかなくても、メンタルの偏りはあると思います。
その偏りにピタっとハマる人が理想の主従関係を結べる人なのかなって思います。
だから、人それぞれなんです。
その人にはその人に合った理想のパートナーがいるんですよ。
SMプレイと言えば、縄、鞭、低温ロウソク、拘束着、そういう道具を使ったプレイのイメージを持たれることが多いと思うんですけど、
何ひとついりません。精神的なつながりさえあれば。
ルールは人それぞれで、2人で作っていくものなんですよ。
――ライトに楽しんでいる人もいますよね?
玲さん 私は深いところまで行っちゃってる自覚がありますが(笑)、浅い人は目隠しとかオモチャでなんちゃってプレイを楽しむだけでもいいと思いますよ。
みんなが深みにハマる必要はないと思うので(笑)
(あとがき)
私がSMに鞭、いや無知だったので、基礎から玲さんに教えていただきました。
SMは精神的な相性が重要なこと、パートナー選びは慎重に行った方が良いこと、SとMは表裏一体であることなどなど。
自分の中の新しい扉をバンバン開かれた気持ちになりました。
玲さんに出会って、正直、私もちょっとやってみたいなと思いました(笑)
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